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ちょっと凝った本の感想
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 現在噴火している新燃岳に関連して小説を紹介します。

 著者の石黒燿さんは黒燿石からとったペンネーム。実は耳鼻科の医師で、私にとっては高校の6年上の先輩です。一度宴会でお会いしたことがあります。

 この小説は第26回メフィスト賞受賞作です。
 じつは石黒先生、耳鼻科医であって火山学者ではないのですが、趣味での火山好きが高じて、ついに小説にしてしまったのです。

 話の内容ですが、衝撃的。
 霧島、桜島を含む九州南半分の地底にはそれらを含むスーパー火山が眠っていて、それが一気に噴火して、九州が壊滅。東に流れた大量の火山灰で東日本も壊滅するという話。
 小松さんの「日本沈没」に匹敵するスケールですね。

 この小説でも日本は滅んでしまいますが、カンとは正反対のやり手の総理大臣が妙手を出して日本人を救います。
 このスーパー総理大臣のモデルは石黒先生の高校時代の同級生であるS氏です。実物と同じく、実行力、度胸満点の好漢に描かれています。
 カンに代わってほしいものです。
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